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透析治療を防ぐ!初期症状に気づきにくい腎症について学ぶ

医師

腎症の症状を知ろう

腎臓の病気には、非常に多くの種類があります。その症状や経過もまちまちですが、大まかに分類すると、腎臓それ自体に異常が生じる原発性と、腎臓以外の他の臓器が原因となって起こる続発性に分けられます。さらに、症状が出た後、数日以内に急激に悪化するものの、適切な治療によって多くが回復する急性の病気と、自覚症状がなく、末期になるまでゆっくりと進行し、気付いた時には手遅れとなることも多い慢性の病気が存在します。糖尿病性腎症は、この中で言うと、続発性、かつ慢性の腎臓病として知られる、糖尿病の合併症です。段階的に尿が出なくなっていくため、初期は気付きにくい病気ですが、症状が進行して透析を受けることになるのが多い事でも知られています。最終的には、むくみ・息切れ・食欲不振から、嘔吐や発熱、手足のしびれと、重篤な自覚症状も出てきます。そのため、できるだけ早い段階で、適切な治療を行うことが非常に重要です。

聴診器

どのように治療していく?

糖尿病性腎症の原因は、糖尿病により血糖値が上昇、動脈硬化が進行して全身の血管へと影響し、腎臓では最終的に老廃物をろ過することができなくなるのだろう、と言われています。しかしながら、原因が分かっていない部分も多く、根本的な治療法というものが明確になっていないため、最終的には対症療法を行うことになります。とは言え、つまりは糖尿病にならない、仮になったとしても、悪化させない、というのが最重要な予防法であり、治療法ともなります。初期段階では自覚症状もなく、尿検査をしなければ判断できないことも多いですが、治療開始の場合は、初めに厳格な血糖コントロールが行われます。低カロリー食、運動療法を主として、場合によっては糖尿病薬の服用およびインスリンの注射も行われます。最終的には低タンパクの厳しい食事制限が待っていますので、美味しいものを長く食べるためにも、できるだけ早い段階で、医師の指導に従って症状の悪化を防ぎましょう。